ANSARI X PRIZE |
ルールの概略は、再使用型のスペースシップに3人が乗り、高度100kmまで飛行。そして、2週間以内に同じ条件でもう一度飛行を成功させることです。これは準軌道(サブオービタル)飛行であり、スペースシャトルのように地球周回軌道には乗りませんが、地球を外から眺め、無重力状態を体験することのできる高さです。飛行時間は15分前後になるとみられています。 20世紀初頭、飛行機の黎明期にチャールズ・リンドバーグなど飛行機界のパイオニア達が同じような革新的飛行レースに挑戦し、今日の航空産業の隆盛に貢献しました。今世紀は、飛行機のたどった歴史を有人再使用ロケットが歩みます。宇宙観光産業は航空産業と同等かそれ以上の規模の産業へと発展するでしょう。Ansari X-Prizeは宇宙観光への突破口となる可能性があります。 ANSARI X PRIZE Foundationは、米ミズーリ州の実業家らが結成した「Xプライズ財団」が主催。2001年に民間人として宇宙に一番乗りを果たした米実業家デニス・チトー氏や、リンドバーグの孫、エリック・リンドバーグ氏らが資金援助しています。 アメリカ、カナダ、ロシア、イギリス、ルーマニア、アルゼンチン、イスラエルから27チームが参加しています。残念ながら、日本にはX-Prizeに参加する先進的なチームはありません。 2004年9月29日と10月4日に米スケールド・コンポジッツ社が開発した、モハーベ・エアロスペース・ベンチャーズ社のスペースシップワン(SpaceShipOne)が宇宙飛行に成功し、8年に及ぶこのレースについに勝利しました。ANSARI X PRIZEはさらに宇宙機による宇宙飛行レースX PRIZE Cupを計画しています。この勝利は単なるレースの終了ではなく、本格的な宇宙観光旅行時代幕開けの号砲です。 パトリック・コリンズ教授がこの歴史的快挙と宇宙旅行時代の未来について考察しています。 「スペースシップワンとANSARI X PRIZEの歴史的意義」 ANSARI X-PrizeチェアマンPrter Diamandis氏とPatrick Collins教授による宇宙旅行に関する論文です。 Creation of an "Accredited Passenger" Regulatory Category for Space Tourism Services 更に詳しく知りたい方は、こちらのページをご参照下さい。 ・SF/J X-Prize特集 ・ANSARI X PRIZE |
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