準軌道宇宙旅行 宇宙丸
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FAQ

宇宙丸や宇宙旅行に関するよくある質問と回答

 
Q いつ頃宇宙旅行に行くことができますか?
A 宇宙丸開発開始から3年後です。現在、すぐにでも開発を始める準備をしています。皆様からの宇宙旅行の要望が多ければ多いほど、早く始めることが出来ます。
 
Q どのような体制で宇宙丸プロジェクトは運営されているのですか?その人数と規模はどのくらいですか?
A 私達の組織体制は現在整備中です。複数のボランティアにより様々な分野で活動を行っています。宇宙未来.comに関するかぎりでは、3名ほどで運営しています。
 
Q 宇宙丸と観光丸、RVTの関係は?
A 1990年代に観光丸の研究が日本ロケット協会によって行われました。当時、その研究に参加された、パトリック・コリンズ教授や稲谷芳文教授、成尾芳博教授によって宇宙丸やRVTの研究が行われています。次に造られるRVTの機体は準軌道飛行により高度100kmまで行くことが出来ます。宇宙丸の飛行経路と同じです。RVTは無人機ですので、人が乗るためには有人仕様の宇宙丸を開発する必要があります。
 
Q 宇宙丸の魅力は?
A 宇宙丸の最大の魅力は経済性を備えていることです。ロケットの最先端研究と、市場調査に基づく現実的な経済研究が生み出したのが宇宙丸です。彼が成長すれば当然、大きな経済効果と、高いロケット技術がついてくるでしょう。
 
Q RVTはどこで見ることができますか?
A 年に1回、夏季に行われるJAXA宇宙科学研究本部の一般公開でよく展示されています。宇宙科学研究本部は神奈川県の相模原市にあります。一般公開に関する詳細はISASホームページでご確認下さい。
 
Q 宇宙旅行をするにはどのくらいお金がかかりますか?
A 宇宙丸での準軌道宇宙旅行は一人30万円ほどです。観光丸での軌道宇宙旅行は一人200万円ほどという調査結果が出ています。そのうち格安航宇宙券なんて物が出てくるかもしれませんね。まだ飛行していませんが、X-Prizeに参加するロシアの会社などは、準軌道宇宙旅行を1000万円で受け付けています。使い捨て型ロケット・ソユーズを使用する宇宙旅行では、宇宙ステーションまで行くのに20億円以上必要です。宇宙旅行とはいえませんがスペースシャトルで宇宙へ行くには一人数百億円かかっているようです。
 
Q どうしてそんなに安いのですか?
A まず、宇宙丸は再使用型ロケットであるため、高価な機体や、エンジンを捨てる必要がありません。車で目的地に到着すると、その度に乗り捨てていたのでは非経済的です。何度でも乗ることができることが安さの秘訣です。
次に、宇宙丸は準軌道飛行を行うため、機体に求められる技術はそれほど複雑ではなく、開発費、製造費共に安くなります。軌道飛行用の機体に比べ搭載する燃料も少なくてすみます。大気に再突入する際の熱も低く、スペースシャトルのように大掛かりなメンテナンスをする必要はありません。飛行間隔(ターンアラウンド)が短いので、より経済的に一つの機体を運用することが出来ます。飛行機も地上にいたのではお金にならないですよね。
そして、多くの人が乗ると、宇宙丸を大量生産できるため、製造コストを下げる事ができます。携帯電話でもより多くの人が使うほど安くなりますよね。この準軌道宇宙旅行産業は、世界中で多くの人に注目されているため、一人が成功すると次々と参入する会社が出てくるでしょう。パソコン業界のように競争によってコスト低下が加速されます。
 
Q 宇宙旅行は安全ですか?
A 宇宙丸の運航は飛行機を目指しています。再使用型ロケットではそのくらいの安全率を達成することが出来ます。なぜなら、再使用であるため一つの機体で何百回も飛行実験することができ、何千回も使用される間に多量のデータが収集され、非常に高い信頼性を達成することができます。たとえエンジンが故障したとしても飛行の継続や安全な着陸が可能なシステムが構築されています。現在のロケットのようにパラシュートを使っていたのでは、とてもこの安全率は達成できません。
しかし、ジャンボジェットやコンコルドも事故が起きています。電車や車といった、一般的な乗物にも事故はつきものです。原因は人によるミスであったり、運営する組織の体質であったりする場合が多々あります。大事なのはいかに事故を防ぐか絶え間なく努力を続けることでしょう。
 
Q 月や火星へ行きますか?
A 宇宙丸は高度100kmという地球のすぐそばを飛びます。だいたい東京から富士山、大阪から琵琶湖の湖北まで、京都からだと天橋立、広島から福山、鹿児島から種子島くらいの距離です。観光丸だと高度400kmの地球周回軌道まで行きます。東京から大阪が550kmありますので滋賀県辺りまででしょうか。月や火星までは行きません。月に行くには地球約10周分の距離がありますし、大接近した時の火星でも地球約1400周分の距離があります。しかし、「Halfway to Anywhere」といって地球周回軌道まで行けば、月や火星に行くのはそう難しくないと言われています。
 
Q 宇宙旅行とはいったい何をするのですか?
A 高度100km付近から地球を眺めます。この高さからは地球の丸みを見ることが出来ます。そして好きなだけ宇宙や星を堪能することが出来ます。撮影や無重力体験など、お客様の要望次第でサービス内容は変わります。あなたは宇宙で何がしたいですか?
 
Q 何故、地球周回軌道ではなく準軌道なのですか?
A 準軌道から始めると、技術面や資金面においてリスクを減らすことが出来ます。事業としてその方が成立しやすいのです。準軌道旅行市場はかなりの大きさです。準軌道における技術やシステムの蓄積、社会における宇宙旅行事業への信用、宇宙旅行の人気、宇宙産業の発展、こういったものが地球周回軌道での宇宙旅行事業を行う時に必ず役立ちます。軌道宇宙旅行へのファーストステップが準軌道宇宙旅行です。
 
Q 何故、宇宙旅行に使うロケットは使い捨て型ではなく再使用型なのか?
A 現在、有人宇宙船における再使用型の代表はスペースシャトルだとよく言われます。しかし正確には、スペースシャトルは外部燃料タンクを捨て、後で回収しますが固体ロケットブースターを切り離しますので、部分的な再使用型ロケットです。これは、開発当時、完全再使用型にすると開発費がかさみ、固体ロケットを使用しないとその技術が衰退するかもしれないという危惧から、政治的にこのデザインになったのだと言われています。中途半端な再使用型にしたため、飛行毎に大きなメンテナンスが必要になり、かえって使い捨て型ロケットよりコストがかかりました。また、技術的な不安要素が増え、大きな事故を引き起こし、事故が起こるたびに打ち上げコストが跳ね上がるという悪循環に陥りました。歴史に“もし”はありませんが、完全再使用型にしていたならばあの事故は…と思います。開発当初の“宇宙への輸送コストを下げ、大勢の人を宇宙へ連れて行く”という目標を達成できなかったという点で、スペースシャトルは失敗だったとの批判をよく聞きます。
それでは、ソユーズのような信頼性の高い使い捨て型ロケットを使い続ける方がいいかというと、そうは思いません。将来、宇宙へ行くのは私たち一般人です。年間100万人規模の人が宇宙へ行くことになります。この多くの人や物を頻繁に宇宙へ輸送することを考えた時、繰り返し飛行が行えるシステムでないと成り立たないことは必然です。
使い捨て型では完全に既存技術だけで行えるかもしれませんが、将来への展望は開けません。再使用型は将来に大きな展望が開けています。再使用型の研究はアポロ以前から行われてきました。ロケット研究者は“再使用型技術は可能だ”と確信しておられます。将来は、“使い捨て”“再使用”という言葉を使わなくても、ロケットは再使用されるのが当然という状況になるでしょう。再使用型ロケットによる宇宙旅行という確固たる将来のビジョンを示すことが、一部の宇宙に関心ある方だけではなく日本中の方に理解してもらう近道なのではないでしょうか。
代表を宇宙へ送って満足する時代ではないのです。あなたも宇宙へ行きましょう。
 
Q 何故、翼のある飛行機のような形ではなく宇宙丸のような形をしているのか?
A 宇宙丸のように真っ直ぐ上に上昇して、そのまま降りてくるような飛行を垂直離着陸(VTOL)といい、また飛行機のように滑走路から水平に離陸し水平に着陸する飛行を水平離着陸(HTOL)といいます。垂直離着陸と、水平離着陸には一長一短があります。
まず垂直離着陸の長所は離陸するにも着陸するにも滑走路が必要ないことです。六歩くらいの直径の物が真っ直ぐ上って下りてくるのだから、ちょっとした広場があれば十分です。もっとも乗客を乗せたり、燃料を入れたりしなければならないので、宇宙丸への乗降は飛行場で行います。もう一つの長所は、空中で一箇所に留まることができることです。ヘリコプターを考えてみると、上下や左右に移動するだけでなく、飛行中に一箇所に留まることができます。一箇所に留まったり、僅かに横に移動したりすることで、目的どおりの場所にピンポイントで着陸することができます。都会ではヘリポートがビルの屋上にあったりしますよね。
垂直離着陸の短所は水平離着陸より燃料を多く積まなければならないことです。翼や、スペースシャトルのようなリフティングボディーと呼ばれる機体構造があれば、揚力によって飛行、滑空し、降下時の燃料はそれほどいりませんが、垂直離着陸ではエンジンを止めると真っ直ぐ落下しますので、着陸時に多くの燃料を使わなければなりません。
水平離着陸の長所及び短所はこの逆だといえるでしょう。
垂直離着陸ロケットで有名なのが、アメリカ国防総省の下、マクダネル・ダグラス社(現ボーイング社)が造ったデルタ・クリッパー(DC-X)です。1993年から数回、飛行試験を行い高度3140mに到達しましたが、NASAの垂直離陸水平着陸機・X-33に引き継がれるという形で開発は終了しました。このX-33は燃料タンクの開発に失敗し中止されています。現在、世界で唯一の垂直離着陸ロケットは日本にあります。JAXA宇宙科学研究本部の稲谷芳文教授のチームによって開発されているRVTです。
水平離着陸ロケットはというと、ノースアメリカン社が開発したX-15が有名です。X-15は最高速度マッハ6.7で飛行し、最高高度107.8kmにまで到達しました。宇宙に到達しているのです。しかし、この後水平離着陸ロケット機の開発は停止されました。時代は月へ行くことを要求していたのです。アポロ計画により巨大な使い捨て型ロケット・サターンが開発され、人類初の月面着陸を成功させました。現在アメリカでは、民間企業であるスケールド・コンポジッツ社のSpaceShipOneやXCOR社のEZ-Rocketなど多数が開発中です。日本でも研究は行われていますが、エンジンの開発が難航しています。
日本で最も進んでいる再使用型ロケットが垂直離着陸機なのです。
 
Q 宇宙ステーションに泊まれますか?
A 宇宙丸では宇宙ステーションまで行くことは出来ません。しかし観光丸は宇宙ステーションの浮かぶ地球周回軌道まで行くことが出来ます。国際宇宙ステーションは各国の政治的な要素があるため、宿泊できるかどうかはわかりません。ただし宇宙旅行者である、デニス・チトー氏やマーク・シャトルワース氏は宇宙ステーションに約1週間滞在しました。将来は宇宙旅行者専用の宇宙ホテルが建設され、そこに宿泊することになるでしょう。
 
Q 宇宙丸にはどこで乗るのですか?
A 普通の飛行場での搭乗を予定しています。ですが、垂直離着陸機ですので、少し広めのスペースさえあれば、滑走路がなくても離着陸することが可能です。
 
Q 宇宙旅行には訓練が必要ですか?
A 訓練は必要ありません。健康体であれば誰でも行くことが出来ます。上昇中に加速度が3G程かかりますが、4G〜4.8G程かかるジェットコースターより加速度は小さいです。それに上昇中はシートに横たわっていますので、加速度は苦になりません。ただし、飛行機に乗る時も緊急時の安全の知識が必要です。少し宇宙旅行について勉強された方が、より快適に宇宙旅行を楽しめるのでは?また、昔の宇宙飛行士に憧れている人のために、宇宙飛行士訓練体験ツアーなどを行い、遠心分離機やサバイバルなど体験することが出来るかもしれません。
 
Q 何故、宇宙へ旅行しなければならないの?
A それは個人の自由です。アーティストは宇宙でインスピレーションを得るかもしれません。タレントは宇宙で面白いことをするでしょう。フィルムを回せば、今までにないものが撮れるでしょう。ロックミュージシャンのスティーブン・テイラーやポップバンドのランス・バス、俳優のトム・クルーズ、映画監督のキャメロン・ディアス、タレントの引田天工なんかも宇宙旅行を考えているそうです。
若者は夢をかなえるために冒険に出ることができます。そこには様々な出会いが待っています。新婚旅行に宇宙はいかがですか?実際、宇宙で結婚式を挙げたカップルもいます…妻は地球にいましたが。昔を思い出し、マーキュリーやアポロの宇宙飛行士になりきるのもいいかもしれません。ショッピングをするには宇宙にまだ店がありませんが、そのうち誰かが商売を始めるでしょう。あなたが始めてもいいのです。ビジネスの種は無限に転がっています。既にIT事業で成功した、ポール・アレンや、イーロン・マスク、ジョン・カーマック、ジェフ・ベゾスなどが宇宙旅行事業に乗り出しています。
南極やグランドキャニオンに行くのもいいかもしれませんが、宇宙から地球を眺めることはそれ以上だと思いませんか?写真が好きな方はベストショットが狙えます。オーロラの中に突入なんて事もありえます。あなたは無重力を体験してみたくありませんか?最高の観光スポットでありレジャースポットであることは確かです。これまでのように、科学や政治、軍事の成果は求められません。休暇や貯金の心配は必要ですが…。
 
Q 宇宙丸を造るのにいくらくらいかかりますか?
A 年間100億円です。開発期間が3年ですので、トータル300億円になります。
数百億円という金額が一般的ではないので比較すると、大阪のUSJにできたスパイダーマーンのアトラクションの建設費は140億円です。多くの人が利用するジャンボジェット機が200億円。今年は何本のホームランが出るか分からない東京ドームの建設費が350億円。昨年打ち上げに失敗した情報収集衛星は2機で518億円。H2Aロケットの開発費は1150億円、H2ロケットで2700億円です。公共工事と比較すると徳島県の吉野川河口堰が1000億円、長良川河口堰が1840億円、有明の諫早湾干拓事業が2370億円です。空港を造るには、中部新国際空港は7700億円、関西国際空港は1兆4300億円、一期工事費だけでこれだけかかっています。東京湾横断道路は1兆4400億円、本州四国間に3つ架かる連絡橋は2兆8000億円かかりました。そういえば、最近アメリカでは250億円の宝くじが当たったそうです。まだ、当選者は名乗り出ていないそうですが…。
 
Q 宇宙丸は事業として成り立つのですか?
A 宇宙丸による宇宙旅行事業は、宇宙丸を300億円で開発し、20年以内に40機を製造、準軌道宇宙旅行の値段を一人30万円に設定しています。
最近、イギリスのクルージング会社がクイーンメリー2世という船の運航を始めました。このタイタニックのような豪華客船は850億円で造られ、1回の乗船費は一番高い部屋で1000万円です。この乗船券は完売しています。
飛行機会社のエアバスを例にとってみると、A320が一機70億円で、700機造り、約10年間運航すると採算がとれるという計画です。エアバス開発は4.9兆円かかっています。成田-ロンドン間のフライトは十数万円ですが、多くの人が利用しています。
また、ロシアなどの会社が準軌道宇宙旅行の乗船券を1000万円で販売したところ、日本人を含め100人以上が予約しました。ミグ31ジェット戦闘機で高度25kmまで行くサービスは1人100万円で提供され、多くの人がフライトしています。
日本でペプシ社が行った1000万円の宇宙旅行キャンペーンでは、
65万人が応募しました。軌道飛行を100万円で提供すれば、100万人の市場になるという経済研究の結果が出ています。宇宙旅行の市場は確実にあり、費用が下がれば下がるほど、市場は素晴らしく拡大します。
必要な技術、市場は存在し、資本も民間で集めることが出来るレベルです。後は投資のリスクを回避するために、政治による率先や、国による技術開発が行われれば、事業は成り立ちます。
 
Q 莫大なお金を費やしてレジャースポットを造るだけなのか?それより、福祉にお金を使うべきではないか?また世界の飢餓や貧困を解決するためにそのお金を使うべきではないのか?
A 宇宙旅行は個人や企業が宇宙を楽しむだけではなく、新しく起こる宇宙観光産業によって様々な影響を社会に与えます。まず、大きな雇用が生まれ、日本経済、世界経済に対してよい影響を与えます。宇宙産業には様々な技術力が集結しています。宇宙産業の発展は、日本の生命線といえる科学技術力を高め、日本ブランドのイメージを良くし、海外貿易に良い影響を与えます。
若者はいったいどんな将来を想像しているでしょうか?バブル崩壊後、見てきたものは就職難、失業、倒産、汚職、サリン事件、テロ、戦争…。そして聞こえてくるのは、少子化、増えつづける国の借金、重い社会福祉。若者が、未来をポジティブに考えることが出来る、そんな活動の場があってもいいのではないでしょうか。
宇宙旅行は教育に大きな影響を与えます。子供達は、はたして宇宙旅行に興味がないと答えるでしょうか?パソコンやテレビの前にばかり座る将来よりも、宇宙旅行に行く自分を想像すれば、未来が明るくなるでしょう。サッカー選手になるか宇宙の探検者になるかどちらを選ぶでしょう。最近、理系離れが危惧されていますが、宇宙やロケット、科学や物理に興味を持つようになるでしょう。また彼らこそが、宇宙旅行に何が必要か発見していくでしょう。彼らを退屈させるべきではありません。
宇宙旅行の発展による最大の収穫は、宇宙へ物を運ぶコストを下げることです。太陽発電衛星や宇宙ホテルの建設は、大きな建設費がネックになっていますが、その費用の大部分は宇宙へ材料を運ぶコストです。宇宙へ物を運ぶ値段が下がると、これらの建設物を造ることが可能になります。太陽発電によって、世界中の国が化石燃料に頼らずに、新エネルギーを得ることが出来るかもしれません。貧困解決のためにお金を出すだけでは、増え続ける世界人口と、それに比例して増える貧困を解決することは出来ないでしょう。
宇宙から地球を観察することは環境対策にはならないでしょうか?
国境を越えた文化は、人の成長に役立たないでしょうか?
宇宙旅行は決して観光スポットを造るためだけのものではなく、人を育て、明るい未来を切り拓くための起爆剤です。
 
Q 宇宙観光産業とは何か?
A 宇宙観光産業は宇宙産業の中で最も経済的に発展する可能性のある新産業です。新産業は多くの雇用を創造します。この中には、ロケットの製造、宇宙船の運用、チケットの販売、旅行業務、宇宙ホテルの建設、宇宙ホテルでのサービス、人員輸送、貨物輸送、撮影、法律、保険、医療、通信等、数限りない仕事が含まれています。
宇宙旅行に対する需要は莫大です。研究結果によると宇宙観光産業は数兆円規模に発展します。そうなれば国の基幹産業となります。
今までは、宇宙観光旅行拒否政策がとられてきました。そのために、宇宙産業は成長していません。本当に国の経済や雇用を考えるなら、有望新産業である宇宙観光産業開発政策をとるべきです。
 
Q 宇宙丸で加速する国際的な宇宙開発についていけるのか?
A 今年初め、大国アメリカが新宇宙政策を発表しました。政治的意味の大きい月や火星への飛行を計画しています。しかし、彼らは最も重要な宇宙旅行への努力を怠っています。国民の支持もありません。彼らの宇宙開発は財政を圧迫し続けるでしょう。
昨年、中国が有人宇宙飛行を行いました。彼らが行ったのは、40年前にソ連やアメリカが行った打ち上げと大差ありません。国威発揚といった政治的意味は大きくても、経済的意味はありません。中国は経済成長を続けていますが、国の借金も増え続けています。
近年、ヨーロッパは使い捨て型ロケットによる人工衛星打ち上げ事業が各国に先行し成功しているため、再使用型ロケットの開発や宇宙旅行の研究を怠っています。それに、人工衛星打上の市場は冷え込み、最も成功しているヨーロッパのアリアンスペース社でさえ黒字・赤字経営を行き来しています。
一方で、2001年からロシアは使い捨てロケットを使用して、宇宙旅行事業を始めました。財源不足のためと、軽視されがちですが反対です。社会の需要に基づく、正常な活動を行っているのです。ロシアは更に宇宙旅行事業を拡大していくつもりです。
宇宙丸は、これらの規模に比べればとても小さな事業です。しかし、これからの宇宙開発に最も必要な経済性と国民の支持を備えています。宇宙丸による成功が、宇宙産業を拡大し、各国に勝る強い競争力を日本の宇宙開発に与えるでしょう。
重要なのは時間です。現在、アメリカやヨーロッパでは民間企業のみが宇宙旅行の事業化を目指しています。ロシアは使い捨て型ロケットから抜け出せません。中国は社会構造として中産階級が少なく、宇宙旅行に参入する市場がありません。しかし、時がたてばこの環境は大きく変化します。アメリカの民間企業が宇宙旅行を成功させ、21世紀はアメリカの時代が続くのかもしれません。ヨーロッパやロシアも参入するでしょう。中国も経済成長によって宇宙旅行市場が生まれるでしょう。
待っていたのでは、遅れをとるだけでなく致命傷となります。日本は宇宙丸という小さな投資で、いますぐ各国に先行すべきです。
 
Q パイロットと乗客だけで、スペースコンダクターは必要ないのでは?民間企業なら、少人数の宇宙観光では、キャビンに4人乗れるうちの1人を、サービスを行うための乗務員に充てないで乗客を1人増やす選択をするはずです。
A

まず、宇宙丸のコマーシャルバージョンは、おそらくもっと大きいキャビンを持ち、より多くの乗客が乗ることになるでしょう。ですから、スペコンはキャビン内の人数の1/4といよりも、1/10程度ということになるでしょう。
また、大気圏を通過する旅行は、航空法に従わなければなりません。それが今日の法律です。安全に関する訓練を受けたキャビンスタッフの搭乗は必須です。民間航空会社はキャビンスタッフの必要性を主張しています。
スペコンはまた、再突入が始まる頃には乗客全員のフトンへの固定を確実なものとするために必要でしょう。

 
 
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